太陽光発電の発電量は年を追うごとに伸びており、2022年度の電源構成比は9.2%となっています[1]。また東京都や川崎市では、2024年4月より、ハウスメーカーが販売する新築住宅に太陽光発電設備の設置が義務付けられ[2],[3]、太陽光発電の普及が更に進むものと予想されます。

最近の傾向として、電気料金の負担を少しでも減らすために、太陽光発電によって得られた電力(Photovoltaic power)を自家消費(Captive consumption)し、余った電力を蓄電池に蓄えたり、電力会社に売る家庭が増えてきました。 グラフでは、青線のプラス部分が買電、マイナス部分が売電を表しています。

電力を買う立場となる電力会社とすれば、お天気次第の太陽光発電量をなるべく正確に見積もりたいところです。ということで、AIなどを駆使した発電量の予測が重要なテーマとなっていますが、まだまだ開発途上の技術です。昨年実施されたコンペでも、優勝チームですら28%の誤差があったようです[4]。実はこのコンペに力試しに参加したのですが、ひと筋縄ではいかないことを実感しました。

[1] https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/total_energy/pdf/honbun2022fykaku.pdf
[2] https://www.koho.metro.tokyo.lg.jp/2023/01/04.html
[3] https://www.city.kawasaki.jp/300/page/0000156234.html
[4] https://project.nikkeibp.co.jp/ms/atcl/19/feature/00007/00098/