標準化支援

概 要

標準化支援業務では、情報通信技術分野の技術仕様の仲間作りと標準化を通した普及をお手伝いします。

主な実績

NICT Beyond 5G 研究開発促進事業に係る知財化・標準化活動支援(2022~2023)
特許出願・標準化動向・知財関連事業
2022~2023年度
ユーザー:官公庁・独立行政法人等
特許庁 産業財産権制度問題調査研究 -メタバース(仮想空間)でのデザイン創作の意匠法上の保護のあり方- (2023)
特許出願・標準化動向・知財関連事業
2023年度
ユーザー:官公庁・独立行政法人等
総務省 5G 高度化がもたらす市場動向及び研究開発動向の変化を踏まえた国際標準化シーズに係る調査とセミナーの開催(2023)
技術調査研究支援・自主調査研究
2023年度
ユーザー:官公庁・独立行政法人等
総務省、NICT、TTC 情報通信分野における国際標準化の活動・動向に関する調査 (2008~2023)
標準化活動支援
2008~2023年度
ユーザー:官公庁・独立行政法人等

標準化機関

情報通信技術分野であっても技術仕様の範囲、普及の目的により、その標準化に適した標準化機関は異なります。国際政府調達を視野に入れた国際規格にする場合は、ISO、IEC、ISO/IEC JTC1、 ITU-Tが対応する標準化機関となります。無線LAN、有線LAN等の規格に代表される民需品の通信規格の標準化を進める団体としてはIEEE SAがあります。さらに、これらの通信規格を基本標準として製品規格を作成する目的に多くのコンソーシアムが企業、技術者により立ち上げられています。無線LANではWiFi Alliance, BlueTooth SIG, ZibBee Alliance, WiSUN Allianceなどがあります。

標準化の進め方

標準化を進める手順は以下のとおりです。

【 1 】
技術仕様の標準化対象の決定:普及させる技術仕様を明確にします。その中で技術ノウハウの知財が確保されていることを確認します。

【 2 】
普及の範囲の決定:技術仕様を普及させるべく範囲を明らかにします。国内市場、国際市場においてどこを狙うのか、どの技術仕様に対抗するのか、など。

【 3 】
標準化機関・団体の決定:上記の狙いより、技術仕様を提案する標準化機関・団体を決めます。

【 4 】
標準化機関・団体の標準化手順の把握:標準化機関・団体により標準化手続きが大きくことなります。手続きに沿った標準化推進の戦略を明らかにします。

【 5 】
標準化の提案:標準化手続きに則り、標準化提案を進めます。必要に応じて提案しながら仲間作りを進めます。

【 6 】
アライアンスの立上げ:普及において、技術仕様に基づく製品の相互接続性確保が必要な場合、コンフォーマンス試験機能、製品認証機能パテントプールを持つアライアンスを立ち上げ普及を加速させます。

【 7 】
標準化の決定と維持管理:技術仕様が標準化された後には、標準としての技術仕様の維持管理を行い、仕様に不具合への対応、拡張への対応を適宜行います。

標準化支援業務の概要

以下の標準化支援業務を行います。

標準化範囲と標準化機関の提案、技術権利化の提案

標準化戦略の作成支援

標準化機関・団体の手続きの詳細化と、アクションプランの作成

標準化アクションの代行、標準化機関・団体との調整

標準化提案文書、標準文書作成の支援、標準化活動の支援

アライアンス立上げ支援(設立趣意書、規約作成、事務局業務)

標準化機関・団体の動向調査とレポート作成

標準化活動の実績

ISO/IEC JTC1, ITU-T, IEEE SA, TTC, TMF, FSAN, HGI, OSGi, 等における標準化活動実績があります。現在、NEDOプロジェクト「クリーンビーコンを用いたヒューマンナビゲーション社会実装実証事業」においてクリーンビーコの標準化推進を担当しています。